リールの水洗いとオーバーホールの目安
2026年10月30日
リールは回転部分が多く、塩や砂、汚れが入ると、巻き心地が重くなったり、異音が出たりします。毎回の手入れで外側の汚れを落とし、一定の回数や期間ごとに内部まで点検する、という二段構えで考えると続けやすくなります。
釣行のあとの手入れ
水洗いの手順
特に海で使ったあとは、塩分が残ると金属部分の腐食や固着につながります。次の手順が一般的です。
- ドラグを締めた状態にして、ぬるま湯か水を、シャワーのような弱い水流で全体にかける。ドラグが緩んでいると、内部に水が入りやすくなる
- ハンドル、ベール、ラインローラー、スプールの縁など、塩や砂が残りやすいところをていねいに流す
- 高い水圧をかけず、水に浸けたまま長時間置かない。内部のグリスが流れ、水が奥まで入るおそれがある
- 水気を柔らかい布で拭き取り、風通しのよい日陰で乾かす
- 乾いたら、ドラグを緩めてから保管する。締めたままだとドラグ内部のワッシャーが押されたままになり、動きが悪くなることがある
淡水で使った場合や、水がほとんどかからなかった日は、水洗いを省いて、布で拭くだけで済ませる考え方もあります。ただし、雨や汚れた水を浴びた日、砂浜や河口で使った日は、水洗いしておくほうが無難です。
保管するときの注意
水洗いのあと、完全に乾く前にケースや袋に入れると、湿気がこもって錆の原因になります。しっかり乾かしてから、風通しのよい場所にしまいます。車内に置いたままにすると、夏は高温で部品やグリスが傷み、冬は結露で濡れることがあるので、持ち帰って保管するのが一般的です。
ラインの傷みは、リールの手入れとは別に巻き替えの目安で判断します。
オーバーホールを考える目安
オーバーホールで何をするか
オーバーホールは、リールを分解して内部を洗い、傷んだ部品を替え、グリスやオイルを入れ直す作業です。外側の水洗いでは落ちない、内部の汚れや古くなった潤滑剤を入れ替えます。
回数と期間
目安としては、前回の作業から、釣行 30 回か、365 日(1 年)のどちらかに先に達したときに考える方法があります。海で頻繁に使うと回数に先に達し、あまり使わなくても、1 年たつと潤滑剤は古くなっていきます。
回数や日数はあくまで目安なので、次のような症状が出たときは、目安より前に点検します。
- ハンドルを回すと、ゴリゴリした感触や引っかかりがある
- 以前より巻きが重い、あるいは音が大きくなった
- ドラグを出すとき、ジジジと引っかかるような動きをする
- 水没させた、落として衝撃を与えた
自分でやるか、修理に出すか
分解には専用の工具や分解図が必要で、組み直すときに部品の位置や向きを間違えると、かえって調子を崩します。自信がなければ、メーカーや販売店のオーバーホールのサービスに出す方法があります。保証期間内の場合、自分で分解すると保証の対象外になることがあるので、先に保証書の記載を確認しておきます。
記録しておくと楽になること
オーバーホールは、いつやったかを忘れやすい作業です。作業の日と内容を残しておけば、次の目安の起点がわかります。ルアバコでは、リールにオーバーホールの記録を残せるようにしてあり、目安に達すると札が付きます。釣り場の水の種類を海水にしておき、その釣行に道具を 1 つ以上付けていれば、翌朝に水洗いの通知も届きます。